何度かお届けしています「余命宣告された肝臓病の老犬」記事の主役であるアポロが、実は先日倒れ、もうこれまでか!?という状況でした。
その日の夜は越せないだろうと、皆で泣きながら居間で寝たのですが、何とか峠は越し、少し回復してきてはいます。
倒れてから4日経ちました。
実は倒れた次の日に気付いたことがあります。
何かといいますと、肝臓病のせいで腹水が溜まりぱんぱんに膨れていたお腹がぺしゃんこになっていたのです。
一時は白目の黄疸も無くなり真っ白な状態でした。
もしかして肝臓病が治ったの?まさかそんなことあるはずありません。
ということで、症状が目まぐるしく変わった先週のアポロの様子をお伝えします。
肝臓病が進んだせいか犬が食事を全く食べなくなった
余命宣告されてから、各方面より心配する声をいただきアポロの調子を伝えていましたが、アポロの状態を一言でいうと「スローペースだけど段々悪くなってきている」という感じ。
先週は特に体調が良くなかったようです。肝臓病が進んだせいか、腹水によって内臓が圧迫されているのか、食欲がめっきりなくなりました。
あの手この手を使って食べさせようとするのですが食事を全く食べなくなりました。
大好きだったピルポケットもお口に合わなくなってしまったようで、薬を飲ませることができなくなりました。
動物病院の先生に事情を話して、薬を薄くて小さいものに変えてもらいました。
あと、水を飲めなくなりました。
我が家ではペットの水は、100均の調理用ボールに入れてまして、犬猫全員で飲むようなシステムです。
アポロの場合、痩せて筋肉も衰えたことで、前足に力が入らないのか、震えることでうまく水面が見えないのか、水面に顔を近づけるのを嫌い、水をうまく飲めなくなりました。
最近ではボールになみなみに水を注ぐという買主側の努力と水を飲もうと健気にがんばるアポロ側の努力のおかげで何とか水を飲めています。
食欲がなくても1日最低1回は何かを食べさせたいと思い、人間の子供が食べるたまごボーロやアイスクリームなど嗜好性が高くカロリーが激高なものを食べさせていました。
その結果、食欲が出てきた今でもアイスが食べたいらしく、私や旦那がアイスを食べていると吠えるようになりました…
吠えることもできなくなっていたので元気が戻ったと思うと嬉しい反面、アイスを食べている間じゅうずっと吠えるのでうるさいです(笑)
肝臓病が進んで犬に現れた様々な症状
先週は玄関を開けると何だかクサイな~って思ってました。
アポロから発生していることはわかっているのですが、臭いが段々強烈になり、口臭というより体臭がクサイようです。
ニオイは何かが腐っているような…排泄物のようなニオイでして、まぁクサイわけです。
生きながらにして腐っているのでは?と思うとかわいそうになってきます。
その他、日に日に大きくなるお腹は腹水がたっぷり入っているようでした。
軽くポンポンと触ると水の入った風船を叩いているような手応えが返ってきます。
腹水が貯まったお腹はこれ以上膨らめないというくらい膨らんでいて、皮膚がカサカサになり粉がふいているような状態でした。
全体的に痩せた身体は骨と皮の状態なのに、腹水でお腹だけが膨らんでいて、見た目は「ツチノコ」です。
それと、左足の関節がぶよぶよして水が貯まって、消えたり、左の肛門横に水が貯まって、消えたりという症状がありました。
あとは、常に寒いのか震えていましたね。
急激に悪くなるわけではないのですが、ゆっくりだけど確実に悪い方向に進んでいるなということは感じました。
犬が嘔吐し倒れて立ち上がれなくなってしまった
日曜日の夜、アポロが「おえっおえっ」と嘔吐しました。
実際は何も飲食していないので、戻してはいないのですが、吐きたがっている様子です。
そう言えば病院の先生が「肝臓病が進み腹水が貯まってくると嘔吐する」というような事を行ってたような気がします。
アポロはフラフラになりながらも、自らトイレに行き「おえっおえっ」と何度かしていました。
そのうち「バタン!」と大きな音がして、びっくりして駆けつけると、アポロが倒れていました。
私と旦那はとても驚き、倒れたアポロを抱っこして居間へ運び、横にし寝かせたのですが、アポロ本人はどうも具合が良くないらしく、ベッドをホリホリしたり、クッションをホリホリしたりと落ち着きません。
そのうち、ラッキーのお部屋として設置しているクレートにアポロが頭から入りました。
この時、昔、家で飼っていた犬が、亡くなる数日前から穴を掘っていたことを思い出しました。
もしかしたら、自分の死に場所を探しているのかも?そんな事も考えてしまいました。
家事をしつつ様子を見ていたのですが、10分くらいしてクレート内のアポロを見て、呼びかけますが全く反応がありません。
えっ?死んでる?
私はびっくりしてアポロの身体を揺らすのですが反応が返ってきません。
「やばい!死んでるかも」と叫ぶと、旦那が「クレートから出せ」と言うので、私も我にかえり、クレートから出しました。
意識はないようですが、息はしていました。
抱き上げると頭はグラグラしていて全く自力で支えることができません。
クレートの中の敷物には失禁したような汚れがありました。
私と旦那は覚悟しました。
きっと夜は越せない。
明日の朝、この子は目覚めてはくれない。
今日が最後の夜だからみんなで一緒に寝ようと思いました。
旦那はアポロに添い寝する形で床に寝ました。私はアポロと旦那をソファーから見ながら寝ました。
寝ましたといっても熟睡はできません。暗闇の中、私の目に見えるアポロのシルエットは微動だにしません。
きっと死んでいるのだ。
そう思っても怖くて確かめる事ができないのです。
そうやって時間が過ぎ、朝5時になった時、いきなりアポロが起きてブルブルブルってして、普通に旦那の腕枕をせがみました。
えっ?生きてるーーーー!!!!
何事もなかったかのように普通に起き上がったアポロに笑ってしまいました。
あぁ良かった!生きていました。何とか峠は超えたようです。
峠は越えたが、まだまだ心配は尽きない…
アポロが倒れ意識が無くなったのは日曜日の夜でした。
普通に目を覚まし起き上がったのは月曜日の朝。
月曜日は普通に仕事です。
アポロの様子が心配ではありますが、週の初めでやらなければならない仕事があったので、午前中に必死に終わらせ早退しようと思いました。
身支度を終え、会社に行こうと玄関へ行くと、いつもは普通に寝ているアポロがヨロヨロと後追いしてきました。
玄関のたたきに落ちるように降りて来たので、危ないと思い抱き上げました。
いつもは後追いなんてしないのに…やはり死期が近いと自分で知っているのか?
この子はお昼まで私を待ってくれるのか?
もしかしたら、これが生きてるアポロと過ごす最後になるのか?
などと考えて、全く出社できません。
それでも会社に行かねばなりません。
私は心を鬼にして、アポロを寝かせダッシュで外に出ました。
でも、車で途中まで行ったところで、さっき玄関のたたきに落ちたアポロの姿が頭をよぎります。
もしかして、後追いして玄関で倒れてたりして…
つい心配になり戻って、静かに玄関のドアを開けると…
玄関にいたのは大二郎のみ!嬉しそうに尻尾振ってたーw
なんだ!心配して損したわ!ということで私は会社に行き、ものすごい集中力を発揮し13時に帰宅することに成功したのでした。
肝臓病の犬が倒れてから今日までの症状と様子
月曜日の午後、仕事を終え帰宅した私は真っ先にアポロを抱き上げました。
するとアポロが軽くなったような気がしました。
そして昼間の明かりでみるアポロの白目は真っ白なのです。
んん?自分の目を疑いました。
しかし、どの角度からみても白目に黄疸は出ていないようです。
そこで初めてアポロの体型の変化に気付きます。
ツチノコ体型じゃなくなってる!?
昨日まで腹水でぱんぱんだったお腹がぺしゃんこになっているではありませんか!
黄疸も消えて腹水も無くなったってことは…
まさかの完治?
いやいやいやいや、それはないでしょう。
無いとはわかっているのですが、実際に食欲はありますし、水も飲んでいます。
多分腹水がなくなったので、食欲が出てきたのではないか?と考えています。
食欲は完全に回復したように思えます。そのおかげで、薬も食事に混ぜて与えることが出来るようになりました。
そしてニオイも一時期ほどクサくはないのです!
びっくりです。日曜日の夜に倒れたのをきっかけに症状が劇的に改善しています。
しかしながら、一度衰えた筋肉や痩せてしまった身体はそのままですので、走ることやジャンプすることなどはできません。
そして倒れてから4日経過した所ですが、やはり白目に黄疸がでてきましたし、腹水が貯まってきていますね…残念ながら…
日曜日にまた病院へ行ってくるので先生に報告し、見解を聞きたいと思っています。
まとめ
日曜日の夜に倒れてから今日までの症状をただご報告させてもらいました。
もしかして、いま、この瞬間も、私と同じように肝臓病の愛犬に何かしてあげられないかと考えている飼い主さんはいるでしょう。
私自身も、アポロが何が原因で倒れ、なぜ倒れたあと症状が良くなったもわかりません。
ただひとつ言えることがあります。
犬だって人間だって命あるものはいつかは死にます。
うちの子で良かったと旅立てるように、今日もせっせと手作りご飯を作りますよ!
一応先生の見解を聞き、何か肝臓病の犬に為になるような情報があればご報告しますね!
病気の愛犬を看病している皆さん!彼らがうちの子で良かったと思ってくれるように、今日も一緒に頑張りましょう!
■追記■
病院へ行き、一時腹水が無くなったことや、黄疸が無くなったことなどを先生に話してみました。
先生の見解としては「だからといって治ってはないよ」ということでした。理由は下記のとおり。
- 今現在、腹水も貯まってきているのでその時腹水がなくなった状態というのは、おしっこなどで一時的に出たからだと思われる。
- 同じく今現在黄疸が出ているのと、(歯茎をみて)貧血もひどいので、改善しているとは考えづらい。
- 食欲が戻ったのは、腹水が少なくなり腹圧が軽減されたことが考えられる。食欲があるうちは何でも食べさせよう。
- 何度も倒れ意識が無くなったのは、貧血がひどいので倒れたのと、実際に一時的に心臓が止まったのだと思う。
だそうです。そりゃそうですよね。
嬉しいことに今現在のアポロの食欲はとどまるところを知らない!程あります。
他の犬が同じものを食べていたら絶対に太るだろう…という程食べてます。
痩せているのに変わりはないのですが、食べれる内はどんどん食べさせましょう!と病院の先生にも言われたので制限なく食べさせています。
今後なにかあればまたご報告しますね!
■アポロの肝臓病が発覚してからの記事
アポロの肝臓病が発覚し、どんな治療や食事をしているかの経過を記事にしています。
コメント