愛犬アポロが亡くなりました。
実は自分の愛犬が死を迎えるのはこれで2回目。
火葬までの手続きもや用意するものなど、ちょっとは慣れたもんになりました。
すると、友人から手続きのしかたなど質問されることが多くなりました。
ここで一度、愛犬が死を迎えてから火葬までの手続きをまとめてみたいと思います。
愛犬の死を迎えてから火葬までのおおまかな流れ
愛犬の死を迎え、悲しみばかりにおそわれ、何をすればいいのか途方にくれている人のために、火葬までのおおまかな流れを簡単にご紹介します。
- 愛犬のカラダをキレイにし、寝せてあげましょう
- 火葬の予約をしましょう
- 棺・骨壷の準備をしましょう
- 埋葬をどうするか決めましょう
この項目は地域によって、またはワンちゃんの大きさによって、選択・決定が必要かと思います。
1つ1つの項目について私が感じたポイントや注意点などを書いてみたいと思います。
愛犬の死を迎えまずすること~カラダを拭いてあげましょう
愛犬の死を迎えたら涙が止まらず何をしていいかわからないものです。
愛犬が絶命すると肛門がゆるみ汚物がでてきます。
その後も数時間、口や肛門から体液が出ます。
まずは全身をキレイにしてあげましょう。
私の場合は、タオルで敷布団を作ってあげ、その上にトイレシートを敷きました。
その上にアポロを寝かせ、肛門にコットンを詰めました。
アポロは枕で寝るのが得意だったので、枕にあたまをのせてあげました。
口からも体液が出るので枕の上にもトイレシートを敷きました。
その上に掛け布団として愛用のタオルをかけました。
アポロの場合火葬まで2日あくのですが暖房も必要ない時期ということもあり保冷剤は使用しませんでした。
でも、保冷剤は必要だったかな?と火葬後に思いました。
アポロは腹水がものすごく溜まった状態で亡くなりました。
腹水が溜まっているからでしょうか?2日目には人と同じようなニオイがするなと感じました。
それでもまぁクサイ!と思うほどでもありませんでしたよ。
我が家はアポロの棺としてダンボールを用意したのですが、ダンボールに入れるのがかわいそうで、火葬場に行くという時まで布団に寝せる選択をしました。
ですから後でダンボールに入るように死後硬直が始まる前に足の形を整えたりしました。
(追記:調べた所、死後硬直は死後18時間をピークに緩んでくるそうです。)
愛犬の死を迎えてからする手続き~火葬の予約
愛犬の死を迎てからする手続き。それは火葬の予約です。
色んな地域の方がご覧になっているかと思うのですが、今回は私とアポロが住む青森市の場合を例に話をしていきたいと思います。
青森市では斎場で犬を1頭ずつ火葬してくれます。
そのため、事前に火葬の予約をします。
予約は365日受付してくれます。
地域によっては動物専用の火葬炉がないために市の斎場で火葬していなかったり、1頭ずつの火葬では無かったりします。
それでも、市区町村のホームページに詳細が書いてあるはずですので確認してみてください。
ちなみにアポロは7キロ程度だったので、私達夫婦で斎場まで難なく運ぶことができましたが、大型犬になると簡単ではないですよね。
そういった場合は民間のペット葬儀屋さんに頼んで火葬してもらうことも考えましょう。
青森市の場合は人間の火葬とは違い、職員の方に愛犬と骨壷を渡します。
そこで最後のお別れです。
職員の方が火葬炉へ行き火葬してくれます。
火葬が終わると職員の方が拾骨を行い、その後焼骨を引き渡してくれます。
つまり自分で愛犬の骨を拾うことができません。
民間のペット葬儀屋さんですと、自分で骨を拾うプランなども選べます。
ただし、公共と民間では火葬の金額が全然違います。
青森市ですと3,780円ですが、民間ですと30,000円程度かかるそうです。
自分たち家族にあった方法を選んで火葬の予約をしましょう。
余談になりますが、実は私が行政を利用するのにはわけがあります。
2010年に悪質なペット葬儀業者がワンちゃんの死体を山中に大量に捨てるという事件がありました。
このニュースを見た時に、私はいたたまれない気持ちになったんですよね…
愛犬が亡くなって火葬し拾骨を行うまたは、お骨を引き渡されるという一連の流れは、飼い主の気持ちを整理するためにも必要な手続きです。
行政であれば、自分で遺体を移動させるなどの手間はかかりますが、火葬にかかる時間も気持ちをを整理する時間として受け止めましたし、私の手に抱いて家まで帰ることもできました。
どうしても民間の葬儀屋さんに頼む際には、目の前で火葬してもらい自分で拾骨できるところを選ぶといいでしょう。
愛犬が死を迎えする準備~棺・骨壷の準備
私は今まで愛犬のために棺を用意したことがありません。
というのも、青森市内でペット用の棺を売っているところはなく、インターネット通販でしか購入するすべがありません。
アポロは肝硬変になり余命宣告されたので、棺を用意する時間はあったのですが、前もって準備するという気にはなれませんでした。
結果、アポロが亡くなってから火葬の予約をし、その後ネット通販で注文したとしても間に合わない可能性があるな、と判断し棺を用意しませんでした。
アポロにはホクトのぶなしめじの箱を用意したんですよ。
7キロのMダックスがちょうど入るくらいの大きさで、中敷きの段ボールも入ってまして、まさに棺に最適な箱でした。
つぎに骨壷です。
私は青森市内の浅野屋という仏壇仏具のお店で購入しました。
最近ではペットを飼う人が増えているということで、骨壷の大きさ、柄など多種選べるほど置いてありました。
ちなみにMダックス(7キロ〜8キロ)で5寸サイズを選択しました。
実はアポロの前にも愛犬を火葬しその際4寸にしたのですが、ぎゅうぎゅうで多分入らずに折ったのかな?という骨もあったからです。
すごくショックでした…
仏壇店ではラブラドールなどは5寸と書いてありましたが、粉にしない限り絶対入りません。
モモの脚の長さだけで絶対に入らない!
店員さんも大きめのダックスだと伝えると5寸を勧めてくれました。
骨壷を購入する際、可能であれば実際に大きさを確認することをお勧めします。
愛犬が死を迎えする手続き~埋葬
愛犬が死を迎えする手続き、最後は埋葬です。
犬の埋葬にはどんな選択肢があるのでしょうか?
- 自宅の庭に埋葬
- 行政が運営する愛犬の墓へ合同埋葬
- 民間のペット霊園での個別埋葬または合同埋葬
アポロは旦那の実家のお庭にいつかは、と思っていますが、まだまだそばにいたいな。
ということで埋葬していません。
毎日みんなと同じくご飯とお水をあげています。
ちなみに青森市の場合は、三内霊園に愛犬の墓があります。
火葬の際に係の人に『三内霊園に埋葬する場合は火葬執行済の証明印を押印しますのでお知らせください』って言われます。
次に紹介しますが、ネットでは骨壷を収納できる”メモリアルハウス”も販売されています。
我が家でも購入しようか只今検討中です。
というのも、我が家のアポロは存在がうるさい犬でした(笑)
頭が良いぶんワガママでしたし、知恵もはたらくので吠える事以外でも要求が多かったです。
アポロが生活の中から存在しなくなると、毎日聞いていた音が無くなりますし、足元にいるアポロを蹴らないようにと気遣うことも必要なくなります。
そんな時はやはり涙が出てきます。
今の私にはまだ、アポロを埋葬する決心はつかないかなぁ~というのが正直なところ。
メモリアルハウスっを(ペット用仏壇)用意してあげることで、アポロのお部屋を作ってあげることも供養につながるかな~なんて考えています。
棺・骨壷の紹介
実は私、AMAZONプライム会員だったんだなってこの記事を書きながら気づきました。
AMAZONプライム会員だと、青森でも翌日届きますよね。
楽天のあす楽の地域の方も翌日に届きますね。
棺の種類は手頃な値段から本物の桐の棺まで様々なものが販売されています。
実は青森市の動物用火葬炉では、棺(ダンボール)に入った状態では火葬してくれません。
事前に遺体をビニールに包み、箱などに入れてお持込みいただき、箱ごと職員へ引き渡し願います。
また、骨箱(段ボールなど)を持参願います。
愛犬の火葬は2度目なのですが、今回ダンボールから出されて火葬するということを知りました。
飼い主が焼却炉に入ることができないので、どうやって火葬炉にのせられるのかなどは実際目にすることは出来ません。
職員の方がきちんと荼毘に付してくれたことを祈るばかりです。
ちなみに青森市の注意書きに『ビニールに包み』と書いてありましたが、ビニールに包むことはあまりにも不憫です。
我が家では、火葬場に行く直前に、アポロのカラダをタオルでくるみ、その上からビニールで首までくるみ、ビニールが見えないようにカラダにタオルをかけてあげました。
顔はビニールから出した状態で行きましたが職員の方に何も言われませんでした。
最後になでてあげたいですしね。
骨壷の種類は多く、骨壷じたいに装飾されたものなどが売っていますが、骨壷自体は無地の白で十分だと思います。
というのも骨壷だけではなく骨壷カバーも必ずしますよね。
骨壷カバーをすれば、骨壷の装飾が見えなくなってしまうから、という理由からです。
今ネットでちょっと見てますが、骨壷カバーの種類の豊富さ、値段の安さ(けっこう違う)から見てもネットのほうがいいですね。
ただ、骨壷の大きさは実際に確認して欲しいです。
前述しましたが、大きめのダックス(7-8キロ)は5寸を選んでくださいね。
つまり私が言いたいことは
- 骨壷は仏具店で実際に見て買って!(骨壷を包む白い風呂敷を一緒に購入)
- 骨壷カバーやメモリアルボックスはネットがいいと思うよ!(後日ゆっくり)
ということです。
最後に
私の周りにもワンちゃん・猫ちゃんを飼っている人が多く、アポロが亡くなった事で手続きに関して質問を多くされたのでまとめてみました。
実はこの記事を書きはじめたのはアポロが亡くなってすぐでした。
記事を書きすすめるのですが、どうしても客観的に書くことができなかったり、思い出すことが多くあったりで、泣いて手が進まず更新まで時間がかかってしまいました。
私はアポロのおかげで気持ちの整理を早くつけることが出来ましたが、これを読まれている飼い主さんでまだまだ気持ちが落ち着いていない方もいらっしゃるでしょう。
私はせっかくアポロが私達夫婦に後悔させないように、最高のタイミングで旅立ったのに泣いてばかりいてはいけないなと、アポロのお骨に毎日の楽しい事を話しかけています。
みなさんのつらい気持ちも早く癒やされる日が来ますよう祈っています。
コメント
はじめまして。
私の飼っているミニチュアピンシャー(2歳3ヶ月メス イヴ)が同じ肝臓病で今苦しんでいます。何か自分に出来ることはないかとネット検索してるとこのページに辿り着きました。
イヴは健康診断で肝臓の数値が高いことがわかったものの、その当時まだ1歳10ヶ月で食欲もあり元気だったので先生も分からないと判断され内服で様子を見ていてその2ヶ月後辺りからアポロちゃんと一緒で急にご飯を食べなくなりました。
それから病院を変えて、点滴投与、内服、CT検査、レントゲン、病理検査と出来ることをやって結節性過形成と判断されて、これ以上だと大学病院に行って開腹手術して殆どの肝臓を取らないといけないし、取れるかどうか、治るかどうかもわからないと言われました。主人と話し合った結果、イヴのストレスも半端ない状況だったことと、これ以上メスを入れるのも可哀想なので一緒の時間を大切にするということに決めました。
でも、食べることが大好きだったイヴがアポロちゃんと同じように痩せてきて、辛そうな姿を見ているだけで、本当にもっとなにか出来ないのか毎日辛いです。
どこかで奇跡が起きるんじゃないのかとか考えてる私はイヴの辛さを分かってあげられてないのかもしれません。
私もいつかちぃずむさんのように受け止めることができるのでしょうか。
田中さんへ
はじめまして。コメントありがとうございます。
イヴちゃんのお話を聞いて、田中さんご夫婦がイヴちゃんを大事にされていること、イヴちゃんの事を考え大きな決断をしたこと。それでも迷う気持ち。本当にお辛い毎日だと思います。私もイヴちゃんと田中さんの事を考えると泣けてきます。
簡単に言葉にはできませんが、田中さんのイヴちゃんにメスを入れないと決断したのに、イヴちゃんともっとずっと一緒にいたいという相反する気持ちになる心境はわかる気がします。
私も病院の先生の言うことを聞き、無理にでも薬を飲ませていればあと1週間は一緒にいられただろうか、など考えるときもあります。
最近はアポロが大好きな柿の季節になったので、アポロのことをよく思い出します。
アポロが亡くなって思ったのは、アポロがもう長くはないと覚悟してから過ごした時間はかけがえなく、私や主人が必死で介護した愛情の分だけ、悲しみが早く癒える感じがしています。アポロが私達の在宅中に亡くなったことも救いになりました。
ただイヴちゃんはまだまだ若いので田中さん夫婦がなにかしてあげれることは無いかと模索する気持ちもすごくわかります。
そして飼い主であれば自分の子に奇跡が起きるんじゃないかと考えるのは当然だとおもいます。そしてイヴちゃんは辛いと思ってないですよ。
田中さん家族の一員で良かった~。と絶対思ってますし、もっと思ってもらえるよう愛情注ぐしかできないのかなと思います。
気の利いたこと言えなくてすいません。
一緒の時間を長く過ごせること祈ってます。イヴちゃんがうざっ!って思うほど愛情注いじゃってください。