老犬になって食が細くなってきた。
老犬になってご飯の好き嫌いが激しくなってきた。
そんな悩みを抱える飼い主さん、多いんじゃないでしょうか?
我が家にも老犬がいます。
我が家の愛犬は年齢を重ねるにつれ、ドッグフードを食べたり食べなかったりで、食べムラが激しくなってきました。
最初は、老犬だから食が細くなり、ワガママになったのねと軽く考えていたのですが…
体重が減少し、嘔吐が続いたので、病院へ行ってみると、入院するほどの病気だったのです。
老犬だからと病気を疑うこと無く体重が減っても放置してしまい、猛烈に反省しています。
この記事では、老犬がご飯を食べない時は病気の可能性もある、という事を我が家の体験談をもとにご紹介したいと思います。
老犬がご飯を食べない&体重減少や嘔吐の症状があったら病院へ
犬と生活をともにしていると、突然吐いたり下痢したり、病院へ行くまでもない症状はよくあることです。
特に老犬ともなると、静かでおとなしいのが当たり前、食欲が落ちても、全体的に小さくなっても、年だもんねーと思いがちです。
しかし、このサインを見過ごし、結果、命に関わる病気だったらどうしますか?
私は今、なんですぐに病院へ連れて行かなかったのかと、悔やんでも悔やみきれません。
親バカだっていいじゃない!
愛犬を守ってやれるのは、飼い主しかいないのですから。
老犬がご飯を食べず、急激に体重減少した時は、迷わず病院へ連れていきましょう!
老犬がご飯を食べなくなってから入院するまでの経緯
それではここからは、我が家の老犬がご飯を食べなくなってから入院するまでの経緯をお話します。
まずは、簡単に登場犬(人)物をご紹介しましょう。
名前:アポロ
年齢:13歳
犬種:Mダックス(ブラックタン・スムース)
最近は、白髪が増え、目も曇ってきました。
もともと、とても頭のいい子で、年を取るにつれ、自己主張をはっきり出すようになり、10歳を超えてからは、食べ物の好き嫌いをするようになりました。
そんなこともあり、ドッグフードを食べない日があっても、ただのワガママだと思ってました。
ドッグフードを食べない(入院する2ヶ月前)
病気が発覚する2ヶ月前からドライフードを残すようになりました。
ご飯を残すと言っても、この現象、10歳を超えた頃から時々ある事で、トッピングして欲しいという要求なんですよね。
案の定、鶏肉をトッピングしてみた所、見事に完食。
ただ、今回の要求はいつものとはちょっと違っていました。
今まででは、1週間トッピングすれば、食のワガママが改善し、ドライフードに戻しても大丈夫だったのですが、今回はトッピング効果が2日しか持ちません。
でも、トッピングするものを変化させると、また2日食べる。
そんな状態でした。
正直、このとき、病気は全く疑っていません。
食に対するワガママが、年齢を重ねてひどくなって来てるな。くらいにしか考えていませんでした。
体重減少に気づく(入院する2週間前)
病気が発覚する2週間前、アポロを抱き上げると、びっくりするほど軽くなっていました。
Mダックスと言っても我が家で飼っているダックスは、8kg台。
重量があるので、普段から”抱き上げる”事が少なく、いつから体重が減少したのか見当もつきません。
アポロの軽さは、わたしに大きなショックを与え、病気を疑いました。
しかし、本人(犬)は、たいそう元気に過ごしてましたし、食のワガママはありますが、食欲も衰えていません。
わたしは体重減少に驚いたものの、その原因が病気だとは、全く考えてませんでした。
それより、体重減少は食の細さが原因だから、老犬に十分なカロリーを与える食事内容や回数の苦心をするようになりました。
そしてついに、元気だったアポロにはっきり異変が現れたのです。
数日嘔吐を繰り返す(入院する4日前)
ある日の夜、アポロが嘔吐しました。
犬や猫は時々吐いたりもするので、このときのわたしは、特段気にもしませんでした。
案の定、次の日は普通に過ごしたのですが、三日目にまた嘔吐したのです。
さすがに、病院へ連れて行かなければと思いました。
実は、アポロは8歳の時、前立腺肥大が原因で、嘔吐、頻尿、体重減少を体験し、去勢手術をすることで元気を取り戻しました。
13歳になるまでの間に、同じ症状が出たりもしましたが、都度、注射や投薬で数日で治っていたので、今回も同じ症状だと思いました。
病院に行って吐き気止めの注射をしてもらおう。
ちょうど日曜日だったので、すぐに病院へ行くことにしました。
血液検査で衝撃の結果が
病院へ行き、レントゲンや血液検査など一通り検査をした所、アポロの病気は、わたしの予想よりも重病であることがわかりました。
血液検査でわかったことは、肝臓に関係する数値と炎症の数値が異常に高いということ。
先生が言うには、肝臓で何らかの炎症が起きているというのです。
実はうちの旦那、数年前に胆管に石が詰まり、膵臓や十二指腸、胆のうを摘出する手術をしました。
アポロの検査結果は旦那に通じるものがあり、ついつい旦那の術前に聞いた先生の説明と重なります。
しかし、正直なところ、旦那のときよりショックは大きく、不安や心のざわつきを抑えるのは簡単なことではありません。
今まで当たり前だったアポロとの生活に、期限がある事を実感した瞬間、とてつもない恐怖が襲ってきました。
肝臓の病気はいつから?
肝臓の炎症はいつからだったのでしょうか?
体重は確かに減っていて、5月に8.2キロあった体重が6.5キロになっていました。
やはり、ご飯を食べなくなった2ヶ月前から調子が良くなかったのでしょう。
あー!バカバカ!アポロがご飯を食べなくなった時、なんですぐ病院へ連れてこなかったのか。
老犬だからと、病気を疑いもせず、肝臓の数値がここまで高くなるまで放置するなんて
わたしは自分を責めました。
病院の先生が言うには、食欲にムラが出るようになった2ヶ月より前から、少しずつ病気に侵されていたのだろう。
とのことでした。
現在考えられる病気と今後の治療について
病院の先生は、今回の血液検査の結果を踏まえ、今現在わかっていること。
考えられる病気の可能性と、今後の治療について話してくれました。
エコー検査で肝臓の細胞を採取する
血液検査の結果を見ると、肝臓で何らかの炎症が起きているのは間違いない。
間違いは無いのですが、今の段階では、病名を特定できないとの事。
病名がわかならないと治療方針も決められないので、病気を特定するためにもエコー検査をして肝臓の細胞を採取し、専門機関で調べてみましょう。
という事になりました。
レントゲンで胃がねじれている可能性があるのでバリウム検査をする
先生が、モニターでレントゲン画像をわたしに見せました。
そして『胃がねじれているように見える』と言うのです。
わたしは…まぁ見てもよくわかりません。
嘔吐するのは、胃がねじれて詰まっているため、腸まで食べたものが届かず、もどしている可能性があるようなのです。
なので、バリウム検査をしてみましょう。と言われました。
胃がねじれてるのに、バリウム飲ませて、胃の中で固まったりしないか、すっごい心配なのですが、先生はそんな心配は無い。
ということだったので、検査をお願いすることにしました。
エコー検査とバリウム検査は同日に出来ないので入院することに
エコー検査とバリウム検査は同じ日にできないのと、点滴も必要だということで、入院することになりました。
まだどんな病気かがわからないので、治療方針は決まっていませんが、炎症の治療と吐き気を止める処置を点滴で行います。
とりあえず、1週間の入院が決まりました。
わたしとしては、入院が青天の霹靂で、こんなに重病だと考えてもいなかったので、病気なうえ、老犬であるアポロを置いて帰るのは辛いですが、病院にお任せすることにしました。
【まとめ】老犬がご飯をたべない時は
老犬がご飯を食べない時は、病気の可能性は少ないが、安心料だと思って病院へ連れていきましょう!
実際に我が家の老犬は、肝臓で炎症が起きていて、入院することになりました。
もしかして、命に関わる病気かもしれません。
愛犬のちょっとした変化には「老犬だからしょうがない」ではなく「老犬だからこそ細かいケア」をしてあげてください。
定期的な健康診断も有効ですよ。
アポロの闘病は続きます。闘病の記録を記事にしました。
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